金瓶梅60巻発売記念! 作者インタビュー&豪華サイン本プレゼント!
担当編集が語る作品の魅力
舞台は、愛と欲望が渦巻く中国・明の時代。
ひとりの男をめぐって、6人の女たちが繰り広げるのは――甘くてこわい、愛憎のかけひき。
その中でも、目が離せないのが潘金蓮(はん・きんれん)。
愛されたい、奪いたい、負けたくない。
欲望にまっすぐな彼女の生き方は、危ういのに、なぜか共感してしまう……。
ドロドロなのに美しい。
背徳なのに目が離せない。
そんな女の世界を描いた『金瓶梅』は、まんが『グリム童話』2002年9月号から連載が始まり、読者の皆様に愛されて単行本が60巻を迎えることができました。
約23年の長い歴史の中で、読者も巻き込んだ様々な企画を実施してきた『金瓶梅』。その中でも担当編集である私のお気に入りは、別世界で6奥様たちがOLとして働き、慶社長の寵愛を巡るバトルを繰り広げる「OL金瓶梅」です。
この作品は2013年に読者プレゼントとして描き下ろされた非売品の小冊子に掲載したもので、今もお手元にある方はかなりの「金瓶梅」マニアかと思われます!
ほかにも作中に登場して金蓮たちとおしゃべりができる「金瓶梅・登場権」や、キャラクター人気投票「KPB(金瓶梅)総選挙」、人気投票で1位だった雪獅子が誌面に何匹いるかを探す「雪獅子を探せ」など、『金瓶梅』を支えてくださる読者の皆さまと“一緒に楽しめる”をモットーに歩んできました。
気は強いけれど、困った人を見るとほっとけない人情に厚い「金蓮」。
どこか頼りないけれど決めるときは決める「旦那様」。
完全無敵なチートキャラ「経済」。
魅力的な登場人物が溢れる『金瓶梅』の連載はまだまだ続くので、今後も応援よろしくお願いいたします。

竹崎真実先生に聞きました! 創作の背景とこれから
――これまで連載を続けてこられる中で、さまざまなご苦労や喜びがあったことと思います。なかでも、今振り返って強く記憶に残っている出来事はありますか?
漫画界でよく使われる締め切り延ばしの言いわけに「身内の不幸」というのがあります。以前、アシスタント全員が一度に忌引きという事件がありまして、これは理由として絶対に信じてもらえないと途方に暮れたことがありました。
――数あるエピソードの中で、ご自身でも「特に思い入れがある」と感じていらっしゃる回やシーンがあれば、ぜひ理由とともに教えてください。

どの回も、描いている最中はかなり思い入れがあるのですが、作品となって手元を離れると、まるで他人が描いた作品のように遠く思えてしまいます。
あと、馬鹿なシモネタをいかに淑女のために品良く描くかを探究しております。
――登場人物の中で、とりわけご自身が強く惹かれている、あるいは特別な思いを抱いていらっしゃるキャラクターがいれば、ぜひ教えてください。
どのキャラも平等に接しているので、特定の思い入れはありません。

ただ、描きやすさでいえば姜永鐘という大旦那様の腰巾着が一番楽ですね。読者からどんなに嫌われてもまったく困らないので、何をしても構わないからです。

単純に絵の問題だけでしたら、李瓶児が一番難しかったです。とにかく、何をする時でも可愛く見えるように気を使いました。
――これまでの物語の中で、ご自身でも「これは特に心に残っている」と感じているセリフがあれば、その背景や想いとあわせてお伺いできますか?


4話のラスト近くで西門家の奥方達を見た通行人のセリフです。
あんまり見るんじゃねえ
魂を抜かれるぞ
どんなにきれいでも
普通の女じゃない
魔性のもんだ
手を出すんじゃねえ
でないと
身を滅ぼすぞ
我ながらハッタリが効いてて好きです。
今では、奥様方はみんな気安い感じになってしまいましたが、このテイストは、なんとか死守したいです。
――60巻目を迎えた今、これから先に向けての展望や目指していることなどがあれば、お伺いできますか?
おかげ様で、20年以上『金瓶梅』を続けさせていただくことができました。当初は、2年ほどの連載期間で完結して、まとまって単行本とか出してもらえたらいいなあという感じでした。
なので、その時に考えていたラストと現在のものは、少し違ったものになりそうです。
今となっては使えなくなった初期のラストですが、機会があれば何かの形で読んでいただくのも面白いかなとも思っています。
物語はそろそろ佳境に入ってきましたが、もう少しお付き合いいただけますと嬉しいです。
先生の原動力──食と癒やしと、身近な存在について
――創作に向き合う中で、特に力をくれる食べ物や、日々の楽しみになっているグルメ・コーヒーなどがあれば、ぜひご紹介ください。
Uber Eatsでコロナ前に見つけて、初年で200回以上頼んだコーヒー店があります。
四季ごとにオリジナルブレンドがあって、それが楽しみのひとつです。お店の名前を出すと身バレするので、内緒。
――大切にされている猫ちゃんとの出会いの物語や、仕事中に感じる癒やしのひととき、そして猫ちゃんの魅力についてお聞かせいただけますか?

我が家の猫は庚寅生まれで、品川区の公園出身の保護猫です。保護された時があまりに小さかったので耳にサクラマークは入っていません。
品川区出身なので、名前は、「海那」と書いて「シーナ」とつけました。女の子です。

人見知りで、かなりの乱暴者なので、いまだに爪切りもブラッシングもさせてくれません。
でも、チュールを見せるとやってきます。

手で撫でられるのは嫌いですが、ペンの軸の方で耳の後ろを掻かれるのは好きです。

締め切り1時間前になると机の上に邪魔しに来ますが、終わるとまったく来ません。
いい加減年なんだから、もう少し丸くなっても良いんじゃないかと思えるのですが、はたして。
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『金瓶梅』60巻発売記念! サイン入り単行本プレゼント!

60巻の発売を記念して、竹崎先生直筆サイン入り単行本を3名様にプレゼント!
長年応援してくださる皆さまへ感謝の気持ちを込めて、貴重な一冊をお届けします。ぜひ奮ってご応募ください!
【賞品】
竹崎真美先生の直筆サイン入り単行本(第60巻) 3名様
【応募方法】
プレゼント応募フォームより、お名前とご連絡のつくメールアドレスを記載し、ご応募ください。
【応募締め切り】
2025年8月31日(日)23:59
【抽選・当選連絡】
厳正な抽選のうえ、ご当選者様にメールで当選連絡をいたします。
当選発表はメールでの当選連絡をもって代えさせていただきます。
※当選連絡は2025年9月中旬以降を予定しております。
※メールでご連絡が取れない場合は、当選を無効とさせていただきます。
※賞品の発送は日本国内に限らせていただきます。
※複数のメールアドレスでご応募され重複当選された場合や、同一住所でお名前が違う場合も賞品の発送は1点までとさせていただきます。
※ご提供いただいた個人情報は、賞品の発送以外の目的では利用いたしません。